
新型コロナウイルスの感染症が猛威を振るう中、外出自粛により残念ながらご来場頂けなかった方々のために、展示本番の様子をオンラインで発信させて頂くことになりました。どうぞお楽しみください。
なお、新型コロナウイルスの一日も早い収束を心よりお祈り申し上げます。
2020年4月1日
GALLERY 2511
profile
杉谷 亜佳里
(フェルト)
東京芸術大学美術学部工芸科染織専攻3年
誰かの支えになれたり、優しい気持ちなれるきっかけづくりをすることをテーマに、染織品のもつあたたかみを活かした作品制作をしてます。
渡邉 萌夏
(フェルトのタペストリー・オブジェ・織物)
多摩美術大学生産デザイン学科テキスタイル デザイン専攻2年
技法に捉われず”空間を豊かにすること”を大切にアート作品を制作しています。
渡辺 紗羽
(つづれ織り)
武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科クラフトコーステキスタイル専攻3年
何故かわからないけど心に残るテキスタイルをテーマに自ら撮影した写真を使い織物を制作しています。
西村 柊成
(ろうけつ・立体・パネル作品)
東京芸術大学美術学部工芸科染織専攻2年
自然や心象風景、柔らかい線・形をテーマにアート作品を制作しています。
「やまわらう」
各々の感じた「やまわらう」をテーマに綴織




杉谷 亜佳里
渡邉 萌夏
西村 柊成

ポリエステル / 昇華転写
W420mm × H297mm
植物は空間に彩りを与える。たとえ、その姿が淡く消え入りそうでも、そのフォルムは優美で人の心を魅了する。

綿 / 臈纈染め
W1428mm × H1500mm
砂礫だらけの荒野に群生するサボテン。もしも色彩豊かな世界に彼らがいたら。私が考えた色彩を彼らに与えた。
渡辺 紗羽
最後までご覧頂きまして、ありがとうございます。
印象に残った作品がありましたら、ぜひコメントを残してください。
匿名でコメントだけを投稿することもできます。
私は、テキスタイル展に行ったことがなく、展示作品は服飾や布を使った小物作品と想像しておりました。作品を実際に拝見し、あっ、と驚き胸が踊りました。
大きな作品には、私のようなアート素人であってもおもわず立ち止まり、綺麗だな、暖かいな、爽やかだな、和やかだな、こんなのに包まれる時間が欲しいな、あら香辛料も効いているな(笑)と、脳に真っ直ぐ届くものがありました。小さな作品は、手を翳すと感じるような繊細な温かさが愛おしく、そばに居たいように思いました。(昇華転写は、色や線が生物の細胞などを写した電子顕微鏡写真に似通っているのが面白く不思議でした。)
もっとも気に入ったのは、プロローグとして掲げられた(皆様2点ずつ計8点の)「やまわらう」つづれ織りです。個々の魅力はもちろんですが、四者四様の作品の個性がひとつの作品に一体化している点が素敵です。
この壁の先に歩を進めると現れるどの作品にも、みずみずしくわらう4名と山が、付かず離れず春の中で遊んでいるのだわ、と感じました。会場全体が美しく、さりげなくまとまっていました。美術の予備校で出会われたという経歴を知り、皆様が共に過ごされた学びの時間、それぞれの道に分かれてから過ごされた発展や模索の時間を、この場所で織り成して下さったように感じました。
門外のことで想像するばかりですが、華やかな作品もどれだけ地道な作業によって仕上がったことでしょうか。今まで生活繊維として見てきた臈纈、しぼり、織物の、表現力の可能性を教えていただきました。
やましたたる、やまよそおう、やまねむる
どこかでお集まりになる機会がありましたら、ぜひ伺います。特に「やまねむる」を、皆さまだったらどう作品に表現されるか、想像して楽しんでおります。
長々とまとめきれず、失礼しました。
感想が溢れ出て、久しぶりに没頭して書きました。ありがとうございます。
みなさんの作品、いずれも大胆かつ繊細で、とてもクオリティが高かったです。
やはりこういう手作り作品は写真で見るよりも、リアルな3次元空間で生で楽しむのが作品のエネルギーもダイレクトに伝わっていいですね。脳裏にもしっかり焼き付きますし。
実際の展示においても全体の空間配置や色彩バランスを考慮して、お互い話し合いながら作業を進めていたので、見る側も十分楽しめる空間演出が実現できたと思います。グループ展の場合、作品だけでなく個々の展示方法を含めて、全体がバラバラになりがちですが、今回はみなさんの仲の良さが良い結果に結びついた展示だったのではと思います。