公演「Scrap and…?」

本日は皆様にご報告がございます。

僕らQoiQoiはかねてから、今年の3月10日より新作演劇公演「scrap and …?」を上演する予定でしたが、この度の様々な要因で公演を中止する運びになりました。
公演を楽しみにしていたお客様、出演者、スタッフ、関わってくれた全ての人に公演を実現できなかったこと、申し訳なく思います。
ここまで様々な公演の宣伝をしてきた僕らとしては本当に断腸の思いで決断しました。
中止の決断に至った経緯をご説明させていただきます。
理由は以下の通り三つあり、一つづつ順を追って説明させていただきます。

 

1、出演者に体調不良がでた。
2、緊急事態宣言の影響で稽古場が借りられなくなった。
3、感染者が増えるコロナ禍で公演をやることがベストでないと判断した。


1、出演者に体調不良が出た。

僕らは昨年10月より公演へ向けて稽古をしてきました。
今年の12月頭より、出演者の中の1人がたびたび体調不良を起こし稽古を欠席早退することがありました。僕らはこんな時代もあり新型コロナウイルスの感染を懸念したのですが、感染はしておらず、本人のやる気もあり12月まで稽古を進めてきました。
しかし、年末のお休みを挟み年を明けてからそのキャストと連絡が取りづらくなり、稽古もお休みしないといけない状況が続きました。
僕らとしても、このままでは企画を進められないと判断し、なんとかのそキャストと連絡を取りLINEではありますが話し合いをする機会を設けました。
体調不良の結論から言うと、本人が持ってる持病の起立性調節障害が悪化したとのことでした。僕らも少しどう言う障害なのか把握しかねてるところなのですが、ストレスが自律神経に影響を及ぼし目眩や頭痛、体調不良を起こす病気らしいです。
本人の返信の文章の内容や返信の速度から、今後の回復の目処が立たないと思い公演中止の判断をしました。

 

2、緊急事態宣言の影響で稽古場が借りられなくなった。

僕らは大橋が所属している松戸を拠点とした、もう一つの団体の稽古場を利用させていただいていました。その稽古場は一つの貸アパート的な場所にカフェやレストラン、小さな本屋などが一部屋ずつ入っているような場所です。
そしてその一角をギャラリーとして利用している場所を今回かしていただき、稽古をしていました。
しかし、この度の緊急事態宣言が出たことやコロナウィルスの感染拡大が進んでいる現状で、僕らの中で稽古中に感染者が出た場合貸してくれた劇団も責任が取れないと言うことで、当初予定していた日数よりも稽古場を押さえづらくなってしまいました。
また、万が一僕らの中に感染者が出た場合、施設を共同で利用しているカフェやレストランも、最悪営業停止にしないといけない可能性があるので、場所を貸すことに対して判断が難しいとの説明を受けました。

そして僕らはもう一つ世田谷区の施設を借りられる「けやきネット」に登録していたのですが、世田谷区も緊急事態宣言でいつ利用が停止になるかもわからない状況だったので、稽古ができないと作品のクオリティを担保できず中止にした方がいいと言う判断に至りました。

 

3、感染者が増えるコロナ禍で公演をやることがベストではないと判断した。

公演中止を考える上で、今本当に演劇が必要なのか? と言うことを幾度も自分の中で葛藤したり、カンパニーの中で協議してきました。
そして、僕らの中で公演はしたいがお客様を心から来て欲しいと呼べない今、自分のパフォーマンスに全集中力を注げないのでは? と言う結論が出ました。

演劇はたしかに必要とされ未来永劫なくならないと思っています。
しかし、今この時代に僕はやるべきではないと思いました。
どんなに感染対策を完璧にしていても僕らの公演から感染者が出てしまって、感染者が増え医療が逼迫している中、助けられるはずだった命が助からないようなことがあれば、僕らは責任を取れないし悔やんでも悔やみきれないと思うのもありました。
少しでも気がかりや後悔する可能性がある中で作った作品を、リスクを抱えて見に来てくれるお客様へは見せられないなと思いから中止にする判断をしました。

 

最後に

公演中止の判断をして、ここまで関わってきてくださった全ての方に申し訳ない思いで一杯です。
自分たちのかけてきた時間やお金、取材して聞いてきた人の想いや言葉を形として表せなかったこと、自分を含め作品を守れなかったこと、全てにおいて実力不足を痛感します。
「全員勝たせる!」と言う意気込みで活動してきましたが、全員を勝たせることができず非常に無念です。
しかし、ここで自分たちにとって1番辛い決断をできた勇気は何年後かにプラスとして帰ってくると、願ってやみません。
もちろん、この時代に公演を続行すると決めた同業者の判断は間違っていないし、僕らはその人たちの判断をリスペクトしながら、いつかまた素直に演劇を楽しめ、演劇を信じられる世の中になることを祈っています。

正直今は公演中止になった分のマイナスをどう補填するかでいっぱいいっぱいです。
僕らの部屋には使うはずだった小道具の山が残され、今後来るいろいろな金額請求に対しどうしようと思ってます。現状抜け殻状態になって、今後のことは全く考えられない状態ではありますが、また方針が決まればご報告したいと思っておりますので、その時はよろしくお願いします。

QoiQoi 大橋悠太・吉次匠生